2022 年 4 月 1 日から不妊治療への保険適用範囲が拡大されました。
これだけを聞くと自費では高額だった治療費に保険が利くのは喜ばしいこと、と思う方も多いのでは。しかし実際に制度がスタートしてみると、「嬉しい」と思う方ばかりではないことがわかってきました。
患者さんにとってわかりにくい内容が多く、医療機関の中でも混乱が生じているようです。
保険適応の
メリット
・経済的負担の軽減
今まで10万円かかっていた治療費が3割の3万になれば、家計もとても助かります。こうした経済的な負担が減ることで今まで躊躇していた不妊治療に踏み出せる方もいるでしょう。
・周囲への理解が進む
保険診療になったことで不妊治療の認知度も上がり、社会的な理解も進めば治療を受けることへのハードルも下がります。
デメリット
・助成制度の廃止により負担額が増えるケースも
今までは不妊治療に対して助成金が利用できましたが、この廃止により治療方法によっては治療費が上がってしまうケースも考えられます。
・医療機関により治療方法に差が生まれる
今回の制度では保険適応の治療法が病院により異なる、という事態が起こる可能性があります。
・自由診療だからこそできた治療を受けられなくなる
可能性のある最新の治療法がすぐに保険適応となるとは限らず、保険内の治療を希望する方にとって選択肢が狭まってしまう
ある機関の調査では、体外受精などの経験者で「うれしい」と回答したのは 23%、保険適用に関して半数が「どちらとも言えない」と回答しています。
ただし、今のままの内容で変わらないわけではないので、妊活されている多くの方にとって「うれしい」内容になるよう、今後の制度の改善に期待したいところですね。
東洋医学に期待されること
上記のような「保険制度の変革」は素晴らしいと思います。
こうした経済的な部分もさることながら、妊活に取り組む方から求められているのは、妊娠に1分1秒でも早く近づくための「方法」です。
鍼灸・漢方では
どうしたら卵子の老化を遅らせ、質を高めることができるか。いかに子宮環境を整え、着床しやすい下地を準備できるか。を追求します。
そしてあなたが本来持っている「妊娠する力」「生む力」を最大限に引き出すための取り組みを提案します。
ぜひ一度、ご自身の身体を鍼灸・漢方という角度でチェックしてみましょう。そして今、何をしたらよいかの答えを手に入れてください。