葉酸とはビタミンB群の一つの栄養素で鳥レバーやブロッコリーなどに含まれます。
不足すると動脈硬化の原因になったり貧血や神経障害等を起こす可能性があります。妊娠初期の胎児にもとても重要な栄養素で、受胎前後に十分量の葉酸を摂取することで胎児の神経管閉鎖障害(二分脊椎・無脳症)のリスクが減ることが分かっています。
妊娠を望む女性や妊娠初期の女性にとってしっかりと摂っておきたい葉酸ですが、野菜や果物等の食品中に含まれる葉酸は調理や酸化によって減り、体内で吸収される量は実際に摂取した分の半分程度と言われています。
食事だけで十分な量の葉酸を摂取することは困難です。
そこで食事に追加して栄養補助食品等での摂取が必要になります。
18才から49才の女性が一日で通常の食事にて摂取する葉酸量は240マイクログラムと想定され、妊娠を計画してしている女性や妊娠の可能性のある女性は栄養補助食品等で追加して400マイクログラムを摂取することが推奨されています。
葉酸は過剰に摂取してしまうと葉酸過敏症を引き起こしたり亜鉛の吸収を抑制したりする可能性があるので一日1000マイクログラム以内に抑えるようにしましょう。
また、サプリメントによっては「葉酸」と記述のないものでも葉酸が含まれている可能性があるので注意が必要です。
葉酸の摂取が一番必要なのは妊娠する前1ヵ月から妊娠した後3ヵ月頃までといわれています。その間は普段の食事での摂取を心がけると共に栄養補助食品等で十分な摂取を心がけていきましょう。