妊活と体質(1) 脾気虚症

脾気虚症

脾とは、消火器系、造血系、免疫系などの働きのことで、気は身体を流れるエネルギーです。
つまり脾気虚とは消化器系、造血系、免疫系などの働きが弱くなっていることを指し、腹痛、下痢、胃もたれ、不正出血やアザができやすいなど、またアレルギーなどの免疫疾患を始め色々な不調をきたします。

脾は飲食した物を栄養に変え消化吸収する働きを持ちます。
消化吸収した栄養は気や血(栄養を全身へ送る物質)となるので、脾が弱くなると気や血が少なく(虚)なってしまいます。

気が足りないと冷えや倦怠感、体力減退等の症状がが現れ、血が足りないと冷え、不眠、肌荒れ等が起こります。
このように脾は身体のエネルギーの源となる臓腑ですので、新たな命を生み出す「妊娠」にとってはとても重要な臓府といえます。

脾気虚症を改善する為には鍼灸がとても有効ですが、よく噛んで食べる、冷たい物や甘い物、油こいものを取り過ぎない、よく睡眠をとるなど規則正しい生活を心がけましょう。

三陰交(足首の内くるぶしから指4本上)や足三里(膝のお皿の下端から指4本下)へお灸をするのもおすすめです。