月経前症候群(PMS)について

黄体期・生理前は、感情がイライラしたり、胸が張ったり、頭痛やめまい、のぼせやほてり感等、いつもと違うお体の状態にに悩まされている方も患者様に多くいらっしゃいます。
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東洋医学的にみると、月経前症候群は、身体のエネルギーである「気」の調節がうまくいっていないことが原因と考えられており、「気」とは、体の活動するためのエネルギーを指します。

気は体内の内臓や全身を巡って、必要なエネルギーを届けて血を巡らせているのですが、巡りが滞ると、体内に余分な熱がこもります。
熱は上にのぼる性質があるので、お体の上の方、顔や頭などに症状が出やすくなります。

熱くなってくると感情的にもイライラしたり、怒りっぽくなります。

それでは、どんなことに気を付けて生活したら良いのでしょうか。

黄体期は、一般的には子宮内膜を温めて、受精卵の成長を促すのが大切になりますので、食事も体を冷やすものは、あまり摂らないことをおススメしています。

ですが、月経前症候群(PMS)のある方は、体内に熱がこもっていて、受精卵も居心地が悪い状態になっていると考えられます。
そのため、気を巡らせて、体内にこもった熱を適度に発散することをおススメします。

食べ物は、トマト、レモン、お酢、ニガウリ、セロリ は、熱を冷ます清熱の作用が期待できます。
ジャスミンティやミントティ は、気を巡らすのに役立ちます。

ハーブティを飲んで、リラックスする時間を10分でも取って頂くと、心ものびのびして身体もスッキリしてくると思います。

基本的にバランスの良い食事に + 取り入れられそうな食材を使ってみてください。

そんなちょっとした工夫で毎日を気持ちよく生活できるといいですね。