貧血の中で多く見られるのが鉄欠乏性貧血です。
貧血は妊活をするうえでも注意すべき症状のひとつですので、この記事を良く読んでいただき、ぜひ予防、改善してください。
鉄欠乏性貧血は月経のある若年女性や鉄の需要が高い成長期、妊娠中の女性に多くみられます。血液検査ではヘモグロビン12g/dl以下、血清フェリチン値12ng/ml以下、総鉄結合能360μg/dl以上となります。
症状は、疲労感、脱力感、顔が青白くなるなどが起こりやすくなります。
治療では一日100~200㎎の鉄剤を内服し、たいてい飲み始めて2か月程で貧血は回復しますが体の中に鉄を貯蔵しておく必要があるため、フェリチンが上昇するまで半年間くらい飲み続ける必要があります。
貧血の症状がなく、ヘモグロビンが正常でも「かくれ貧血」と呼ばれる状態であることもあるので、特に月経のある女性は普段から気にして鉄分を取ると良いですね。
鉄分をとる際には、非ヘム鉄よりもヘム鉄を取る方が体への吸収がスムーズです。ヘム鉄は赤身に肉や魚、貝類に特に多く含まれます。レバーにも鉄分は豊富ですがビタミンAも豊富なため、妊娠中に過剰に摂取してしまうと胎児に影響を与えてしまいます。妊娠中はレバーはの取り過ぎに注意が必要です。
貧血を防ぐ為には鉄分の他にもビタミンやミネラルを一緒に摂取することが大事であり、たんぱく質も血液をつくる材料の一つなのでしっかりと摂ってください。
またタンニンは鉄の吸収を妨げるので、緑茶や紅茶、コーヒーは食後にとらないようにしましょう。
症状がある時はまず、病院で検査をしてもらい、適切な対処をしてもらいましょうね。