肝血虚証
血には、栄養を身体中へ運び潤す作用があります。身体の組織は血に栄養されることによって正常に働くことができます。そして心(こころ)の働きにも影響を及ぼしています。
肝はこの血を貯蔵・調節し、血や気をスムーズに巡らせる働きがあります。
肝が正常に働かないと血も身体を栄養し、潤すことができません。逆に肝が働き、気や血が十分に巡れば身体はしっかり栄養されることになります。
それとともに肝はストレスから身を守るような役割(疏泄作用)も担っています。
肝の血が不足し、肝が十分に機能を発揮できない状態を肝血虚証と言います。めまいや髪や皮膚の乾燥、頭痛、目のかすみ等が現れ、精神面ではイライラ、物忘れ、不眠、不安感等が現れることがあります。
肝血虚証の方はストレスを溜め込みがちなので、なるべく発散したりストレスを解消できるように努めましょう。
肝血虚証にいいツボは三陰交(足首の内くるぶしから上へ指4本分)、太衝(足の甲の第2指と第3指の間を撫で上げて止まるところ)、関元(お腹のおへそから指4本分下)にお灸をしたり軽くもんだりするのもおすすめです。