NMさん 32歳 会社員 川越
NMさんは原因不明の不妊。
病院での不妊治療も試みていましたがなかなか妊娠できませんでした。体外受精で採卵しても卵子の質が悪いのか移植することもできないばかり。当院来院時は、医師からは「妊娠は諦めた方がいいのでは・・・?」と言われてしまっていました。
NMさんはここのところ疲れやすく、お仕事で残業が多いこともあり毎日ヘトヘトになっていました。それでも赤ちゃんができるようにとご自分で調べて食事や運動など健康法を実践するなど頑張り屋さんでもありました。
初回来院時にNMさんのお体の状態を診させていただくと、「腎虚」という状態でした。
「腎」とは五臓六腑の一つで主に発育や生殖の働きをします。「腎は精を蔵す」と言われ、人体を構成する基本物質である「精」を蓄えています。「精」には「先天の精」と「後天の精」とがあり、「先天の精」は父母から受けついた生まれながらに持つ精で、「後天の精」とは食べたり飲んだりしたものが変化して作られる精です。この「精」が変化したものが「腎気」であり、「腎気」が少なくなった状態を「腎虚」と呼びます。
NMさんはこの「腎気」を高める必要があり、腎気の元となる「後天の精」を作る力が必要になっていました。
鍼灸や漢方でその働きを高める為の治療をしていただくと共に、お食事、運動、睡眠など今まで以上に気を付けて頂きました。
すると、治療を初めてから1カ月後、前までひどかった生理痛が改善され、疲れ具合もだんだんと良くなっていきました。
そして2カ月経つ頃に行った体外受精では久々に新鮮胚移植をすることができました。この時移植した胚以外の受精卵は残念ながら分割が止まってしまいました。
その2週間後、半信半疑で迎えた妊娠判定日、なんと妊娠が認められたのです!「今まで2年もうまくいかなかったのに信じられない!」そう不安混じりに言うNMさんはその後もしっかりと妊娠を維持されています。
NMさんは鍼灸や漢方の治療法が合っている体質であったかもしれません。それに加え、運動、食事などの生活面を改善され、忙しい中でも取り組んでくれたことが妊娠への大きな一歩となったのでしょう。
毎日の生活はあなたを変えるのです!