不妊カウンセラー、体外受精コーディネーター養成講座

この講座は不妊に悩む方々のカウンセリングとケアを学びながら生殖医療の基礎から最新の知識を得ることができる講座です。

今回の講座は基礎の不妊スクリーニング検査について、また2010年に改訂されたWHO(世界保健機構)の精液検査結果の捉え方やED(勃起障害)や射精障害についてなど男性不妊に関しての講義が多くみられました。

妊活というと女性に問題があるように思われがちですが、男性側に不妊要因があるにも関わらず女性側の検査、治療が優先されるため、結果的に治療に時間がかかってしまうことも少なくありません。

また、男性はプライドやナイーブな面もあり、治療に躊躇したり、検査をうけることにも抵抗がある方もいらっしゃいます。しかし、不妊の約半数は男性側に何らかの原因があるといわれています。

いくら女性ばかりが頑張って辛い治療をしても、男性側に元気な精子が無ければ妊娠することはできません。

胚の分割において、最初の分裂には精子の力(質)が必要であり、その後8分割あたりからは精子の遺伝子が必要になってくるといわれています。ご夫婦の力(精子・卵子)が合わさって成し遂げられる妊娠です。

今回の講座で改めて感じたことは、夫婦間での治療に対する温度差をいかに近づけていくかが大事になってくるのではと思いました。

不妊治療を始めようと決めたら、お二人揃って検査を開始するのが望ましく、妊活に対するご夫婦の意識がズレないよう、お互いの気持ちを話し合う時間を作ってみてはいかがでしょうか。

講座で得た知識を深めて、治療の中でお伝えして行きたいと思います。

鍼灸師 石井