甲状腺機能低下症

不妊の方に多くみられる病気の中に甲状腺疾患があります。

甲状腺はホルモンを出すことで主に体の代謝を調節してくれる器官です。

甲状腺の機能が低下してしまう橋本病などでは冷え、むくみ、無気力などが起こり、亢進してしまうバセドウ病などでは動悸、発汗、イライラなどが起こります。

けれども症状がなくても潜在性の甲状腺機能低下症であることがあります。甲状腺刺激ホルモン(TSH)の値が0.4~4.0μU/mlであれば正常であるといわれますが妊娠を希望する場合は2.5μU/ml以内である必要があります。

ホルモンバランスが崩れることで不妊や流産の原因となり得るからです。

甲状腺疾患は多くの場合、服薬で数値の改善が可能です。原因不明でなかなか妊娠に至らないなどの方は調べてみる必要があるでしょう。

それと甲状腺機能低下症には亜鉛欠乏の人が多い様です。亜鉛は牡蛎、牛の赤身、豚レバー、うなぎ、煮干し、アサリなどに多く含まれます。食材やサプリメントを使ったりして亜鉛をしっかり摂るようにしましょう。