TKさん 32歳 会社員 鶴ヶ島市
TKさんは結婚して3年が経過してもなかなか妊娠することがなく、当院へ来院頂きました。
初診時、小さいチョコレート嚢胞があるものの他に異常はないとのこと。診察では慢性的な肩こりや経血に塊があり、舌下には静脈の怒張が見られました。
これらの症状は全て、東洋医学で言う「オ血(オケツ)」と呼ばれるものです。
「血(ケツ)」とは全身を流れ潤し、体の働きを支えるもので、「オ血」はこの「血」の巡りが悪くなった状態をいいます。「オ血」の状態では、上記のTKさんの症状の他にもイライラしたり、のぼせ、月経痛なども引き起こすこともあります。
TKさんには特にこのオ血に対しての鍼灸治療と、オ血を取り除く力をつけるための漢方治療を併用して頂きました。
4カ月後、経血には塊がなくなりその後、舌下動脈の怒張も見られなくなりました。
しかし、それでもなかなか妊娠には至らず時間が経過するばかり。
その間、運動、食事、自宅でのお灸など養生して頂きましたが、お仕事が忙しくなりなかなかできないこともありました。それでもTKさんは鍼灸治療に毎週通い、漢方も欠かさず続けていました。
その努力が奏してか、初診から1年半が経った頃、とうとう妊娠することができました!
その間、チョコレート嚢胞も大きくなることもなく無事妊娠できたことは、TKさんが諦めずにずっと鍼灸へ通い続け、漢方も飲み続けたことが結果につながったのでしょう。
継続は力なり!という事を身にしみて感じたTKさんの妊娠でした。