血糖値の安定が妊娠力に!

最近はタレントさんが1人前3Kgのカレーライスを一気食いさせ、苦しんでいる姿で笑いをとる番組や、山盛りのクリームを乗せたパンケーキなど「映える」スィーツを紹介する番組が増えています。
これらはエンターテイメント的には面白いのかもしれませんが、「健康」という観点からは笑って見過ごせるものではありません。

人間の身体はもともと大食いや飽食に耐えられるようにはできていないのです。

大食いや大量のスィーツで血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)が急激な上昇と下降を繰り返すと、ココロの状態は不安定になり、イライラしたり、キレやすくなったり、うつ状態になりやすくなったりします。

また、血糖値が急激に上昇すると大量のインスリンが分泌され、そうすると次に血糖値が急激に下降し、低血糖状態に陥ります。
これを繰り返していると、インスリンの効き目が悪くなり(インスリン抵抗性)、糖尿や不妊を招きかねません。

反対に血糖値がゆるやかに上昇し、インスリンがほどよく分泌されると、ココロの状態(脳の機能)も安定しやすくなるというわけです。

つまり、血糖値を安定させることは、妊娠する力を高めるためにも、ストレスに強くなるうえでも、とても大切な取り組みなのです。

また、食料自給率の低い日本は同時に食料廃棄率の高い国でもあります。海外から食料を輸入し、それを毎日廃棄(食品ロス!)しているというのは、なんともったいない行為をしているのだろう、と思わざるをえません。今まさに取り組まなければならいSDGsを考えても矛盾していることです。

◎血糖値を安定させるには?

甘いもの(砂糖)や清涼飲料水は避け、穀物は精製度の低いものを選び、食事の際には、食べる順番に気をつけます。白砂糖はすぐに血糖値を上昇させます。特に、空腹時のお菓子やケーキは禁物です。

血糖値をすぐに上昇させるのは(高GI食品)、たとえば、白米、餅、食パンなどで、反対にゆっくりと血糖値を上昇させる(低GI食品)のは、たとえば、野菜、海藻類、豆類、肉類、魚類、全粒粉のシリアルなどです。それらの中間(中GI食品)が、たとえば、うどん、玄米、ライ麦パン、さつまいも、そば、パスタなどです。

また、食べ方(食べる順番)も重要で、低GI食品から食べて最後に高GI食品を食べるようにします。

一方、砂糖水である清涼飲料水(ジュースやコーヒー、スポーツドリンク)は避けるべきです。ミネラルウォーターかお茶を飲みましょう。